正社員から派遣社員になることは悩ましい問題だと思います。
特に正規雇用から非正規雇用になることが不安に感じる方も多いでしょう。
私は正社員として派遣会社で派遣する側、派遣社員として派遣会社から派遣される側の両方を経験しました。
その経験を踏まえ、正社員から派遣社員になることの実情をお話ししたいと思います。
メリットを有効活用できるなら正社員から派遣社員への転職もアリ!
結論から述べると、派遣社員のメリットを有効活用するためになら、正社員から派遣社員になっても良いと思います。
例をあげると、残業が多く転職活動の時間が取れないため、一時的に派遣社員になって転職活動の時間を確保するといった場合です。
在職中に転職活動ができるにこしたことはありませんが、時間がなければどうすることもできません。
また、結婚や出産を機に家庭での時間を増やすために派遣社員になるというのも選択肢のひとつにあげても良いでしょう。
正社員から派遣社員になるのを考えているということは、現職では満足できないことや不満、どうしようもないことなどが少なからずあると思います。
給与を上げたい、ワークライフバランスを良くしたいなど、転職を考える理由は人それぞれです。
それらを派遣社員になることで解決できる可能性がある場合は、派遣社員への転職も検討する価値はあります。
正社員から派遣社員になるメリットとは
時間の融通がきく
やはり時間の融通をきかせられるのは派遣社員の大きなメリットです。
週4日で働きたい、9時〜17時で働きたいなど自身の都合に合わせた勤務を実現できます。
私が勤めていたところでも、稼ぎたい人は残業をし、家庭の都合がある人は必ず定時で退勤していました。
思い通りの働き方をするためにも、事前に詳しく派遣会社に伝えておきましょう。
そうすることで最初から派遣先の方にも認識してもらえるので、働きやすくなります。
責任が軽くなる
どのような仕事でも責任を持つ必要はあります。
しかし気持ちの面で、正社員に比べると派遣社員の方が責任は軽くなります。
もしあなたの職場で人手が足らず派遣社員を雇うことになった場合、重要なポジションを任すでしょうか。
リスクが大きいのでそのようなことはしないでしょう。
基本的には誰にでもできるような仕事から割り当てると思います。
ですので派遣社員だと少し気持ちを楽にして働けます。
経験上、気持ちの差はとても大きいものです。
良くも悪くも正社員と派遣社員の差が如実に表れており、これが現状なのだと実感しました。
もちろん適当にしたり、何度も同じミスを繰り返して良いわけではないので、気を引き締めて仕事に向き合いましょう。
辞めやすい
もし仕事内容が自分に合わなかったり、人が合わなかったりした場合に他の仕事を紹介してもらうことが可能です。
その際は派遣先の方ではなく、派遣会社の担当者に伝えることになるので言い出しやすいとも思います。
また、それほど責任の重くない仕事であれば、代わりの人も見つけやすいと考えると、気持ちとしても辞めやすいのではないでしょうか。
ここの職場は自分がいないと回らないから辞めるに辞められない、という状況にはなりにくいです。
正社員から派遣社員になるデメリットとは
雇用が不安定
今の時代、正社員として大企業に勤めていても倒産やリストラの恐れはありますが、派遣社員の立場はさらに弱いです。
人員削減となるとまず非正規雇用である派遣社員やアルバイトから切られてしまいます。
私も近年の世界情勢の影響から派遣社員としての仕事を失いました。
派遣社員は辞めやすい反面、辞めさせられる可能性も少し高くなってしまいます。
長く同じ仕事を同じ職場で続けたい場合は派遣社員は向いていないでしょう。
昇給が難しい
派遣社員は時給を上げてもらうしかなく、時給を上げるにも限界があります。
正社員では昇進することで給料も上がっていくと思いますが、同じようにはいかないのが現状です。
正社員登用という道もありますが、私がこれまでに見てきたところではほとんどなく、あったとしても非常に狭き門でした。
昇給に関しては難しいですが派遣社員になることで正社員の時より給料が高くなる場合もあります。
そもそもの時給が高い場合や以前はサービス残業をしていた場合など、派遣社員になってからの方が稼げることがあります。
私が派遣会社で派遣する側として働いていたときも、時給換算すると派遣社員の方の方が高いことはよくありました。
これには正社員として思うところがありましたが、派遣社員からの目線では、なかには良い条件もあると捉えられます。
まとめ
派遣社員になることはメリットもデメリットもあります。
それを理解した上で派遣社員という立場を利用するのはアリだと思います。
もちろん正社員の転職を考えるのもアリです。
現在の職場で無理をしていたり、苦しんだりしているのであれば、転職することで解決できることもあります。
世の中には数えきれないほどの会社があり、出会っていないだけで素敵な会社は存在しています。
選択肢はたくさんあるので、より良い未来のために最善の選択をできるようにしましょう。
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